aiがデザインしてくれるロゴ作成ツール

ロゴはブランドの顔そのものだけに、ひと目見て取り扱っている商品やサービスが連想できるような印象的なものが理想的です。新たに作成する際にはロゴ専門のデザイン会社に発注したり、クラウドソーシングでフリーのロゴデザイナーに依頼したりする他、ロゴ作成ジェネレーターを利用したりする方法もあります。

近年ではaiがデザインしてくれるロゴ作成ツールまで登場し話題となっています。

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様々なサービスで求められる魅力的なロゴ

高級ブランドのラグジュアリー感あふれるロゴや、見た瞬間に食欲が刺激されるような人気レストランのロゴなど、生活の様々なシーンで目にするロゴはブランドの商品やサービスをダイレクトに連想させる魔力を持っています。

一流デザイナーの手によるロゴは洗練されたセンスと緻密な計算の元に作成され、隙やムダのない極上の完成度で見る人を魅了します。自社ブランディングの要とも言うべきロゴだけに、何らかのサービスを行っている企業の多くが、自社イメージをひと目で想起してもらえるような印象的なロゴにするため、専門のデザイン会社やフリーのデザイナーに依頼しています。

一方で、ロゴ制作に多額の費用がかけられる企業と違って、個人でネットショップなどを展開している人の場合できるだけ安くロゴを作成したいと考えるでしょう。そのため、クラウドソーシングや無料ロゴ作成ジェネレーターなどを利用することになります。

例えば、フリーのロゴデザイナーに依頼する場合はオリジナリティーがあるロゴを制作してもらうことができます。

しかし、いくつかの素材を組み合わせて作成する簡易的なシステムのロゴ作成ジェネレーターでは、どこかで見たような雰囲気のロゴになりがちです。そのため、aiが導入されているロゴ作成ツールの登場は、魅力的なロゴを作成したいものの予算がかけられない人々から熱い注目を集めています。

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aiがデザインし提案するロゴが持つ魅力

企業がロゴデザインを専門の制作会社やデザイナーに依頼する場合、相応の費用がかかるだけではありません。理想的なロゴに仕上げるべく企業の担当者とデザイナーが何度も打ち合わせを行い、ラフデザインや配色をチェックするなど完成までにはかなりの手間と時間がかかります。

また、クラウドソーシングでリーズナブルに発注する際も、イメージ通りのロゴに仕上げてもらうためにはweb上での打ち合わせや微調整が必要です。さらに、無料のロゴ作成ジェネレーターの場合はすぐに完成するものの、シンプルで今一つ個性のない仕上がりになりがちです。

その点、aiがデザインして提案するタイプのロゴ作成ツールは、無料ロゴ作成ジェネレーターのようにロゴデザインのひな型からフォントの種類やカラーを選んで行く手間すらありません。ブランド名とキーワードをいくつか入れるだけでaiが膨大なデータを元にデザインし、作成したロゴ候補を数種類提案してくれるという、考える作業の大半を丸投げできるシステムです。

気に入ったロゴがあった場合、カラーや配置、サイズなどを変更して微調整し、好みの雰囲気にカスタマイズして行くこともできます。ただし、aiのロゴ作成ツールは作るところまでは無料ですが、ダウンロードして使用する際に費用がかかります。

データの種類に応じて料金が何段階かありますが、低画質タイプであれば2,000円ほどで利用することが可能です。

ロゴが使われているイメージも確認

ブランドロゴをaiがデザインして提案してくれる作成ツールは、現在利用できるのは海外サイトということで日本語でのロゴ制作には不向きです。しかし、アルファベットを使用する場合にはプロのデザイナーが作成したような雰囲気で仕上がって来るとしてネット上で話題となっています。

また、aiがデザインしてくれたロゴはサイト内で名刺や書類、サイトのトップページなどに使われている状態をプレビューで確認することが可能です。そのため、街なかの看板やパッケージにデザインされているロゴも見られるなど視覚的にイメージが把握できる点も魅力でしょう。

さらに、デザインのバリエーションも数多く提示される中から選ぶことができ、選んだカラーを元にwebサイトで利用する際のスタイルガイドも生成されるという至れり尽くせりのシステムになっています。

なお、作成したロゴをダウンロードすると費用がかかりますが、デザインソフトが使用できる人の場合、aiが提案してくれたイメージを元に自分で仕上げるための参考にするという手もあります。

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日本語バージョンが待たれるaiロゴ作成ツ―ル

ai分野における進化スピードは非常に早く、漢字などアルファベット以外の多様なフォントを使って自在にデザインできるaiロゴ作成ツールは、そう遠くない将来の登場が期待できます。一般的な感覚から言えば十分プロ仕様に見えるai提案のロゴも、デザインの知識がある人から見ると企業のロゴとして使用するには一定の水準には達していない仕上がりという意見もあります。

その点の進化もaiデザインの課題と言われていますが、現状においてもai作成のロゴは個人が使用するには十分の出来栄えです。作成したロゴを最も安価にダウンロードしたい場合は画質が低めになりますが、web上で利用するには問題がなく使用できます。

そのため、個人でネットショップを運営していたり何らかのwebサービスを展開していたりする人にとって、aiロゴ作成ツールは非常に画期的なツールであることは間違いありません。

日本語のロゴを作りたい人もまずはアルファベットで作成し、aiデザインのロゴが持つ雰囲気を知ることでイメージの幅が広がります。

aiロゴの進化がもたらすデザインの未来

プロ並みのロゴがリーズナブルに作成できるaiロゴ作成ツールの登場は、セルフブランディングを模索する多くの人に歓迎されました。その一方で、これまでロゴデザインに携わってきたデザイナーらはaiのロゴ作成ツールを脅威と感じ、今後の進化に不安を抱いていると言われます。

特に、クラウドソーシングでロゴを発注する人が減少することが懸念されており、ロゴデザインの分野では淘汰が加速すると考えられるようになってきました。また、ロゴに限らずホームページなどもaiデザインが注目されるようになっています。

今後のデザイナーはaiをしのぐ独特のセンスを持たなければ生き残るのが難しいことが、これまで以上に浮き彫りになってきたと言えます。一方で、aiデザインはそれなりのセンスの良さがあるものの、どこかで見たような雰囲気になることから、人間がデザインするものには敵わないという声もあります。

クオリティを重視する場合には大事なポイントですが、そこそこの出来で安くて早いものを選びたい人が多い時代では、aiのほうに軍配が上がる気配が感じられます。